学名 | Ocimum tenuiflorum |
英名 | Tulsi, Holy Basil |
和名 | カミメボウキ(神目箒) |
科・属名 | シソ科 |
用部 | 葉・種・根 |
原産地 | ネパール、インド、オーストラリア |
概要
インドでは、ヴィシュヌとクリシュナに捧げられる植物の一つです。精神高揚及び心身の強化作用があります。伝統的に芳香を空気の浄化に用いてきました。
トゥルシーには様々の癒し効果があるため、アーユルヴェーダで数千年にわたり使われて来た。異なった体内プロセス間のバランスをとる「アダプトゲン」であると考えられ、ストレスへの順応を助ける。その強い芳香と収斂作用によって、アーユルヴェーダでは一種の「不老不死の薬」と見なされ、寿命を伸ばすと信じられています。
抽出物はアーユルヴェーダの治療薬として、風邪、頭痛、胃の症状、炎症、心臓病、様々の中毒、マラリアに用いられる。ハーブティーとして、粉末のままで、生の葉で、ギーと混ぜてなど、伝統的に色々な方法で使われる。
Karpoora Tulsi から抽出されたエッセンシャルオイルはほとんど薬またはハーバル化粧品として使用され、抗菌作用として皮膚用製品に広く使用されている。干した葉は何世紀もの間、虫除けのために貯蔵穀物に混ぜられている。
含有成分 | 精油(オイゲノール、カルバクロール、リロナール、カンファー等)、トリテルペン、ステロール、ポリフェノール、フラボノイド、脂肪酸(ミスチリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸等) |
作用 | 粘滑による刺激緩和、抗バクテリア、抗真菌、去痰、抗カタル、鎮けい、虫下し、解熱、神経鎮静、*アダプトゲン、免疫賦活、消化促進、気分を明るくする。 *アダプトゲンとは、1968年、Israel I. BrekhmanとI. V. Dardymovは正式に次のような実用的な定義を発表した。 ①服用者に無害であること ②非特異的な反応を示すこと―つまり物理的、科学的、生物学的な様々なストレス因子に対して抵抗力を高めること ③生理機能を正常化すること:標準値からどの方向にずれても正常値に戻すこと アダプトゲンは、内分泌性ホルモンや免疫システムのバランスを保ち、私たちの体のホメオスタシスを最適に維持してくれるという点で他の物質と比べてユニークであると主張されている。 引用元:Wikibedeia、プロフェショナルハーブ療法 |
適応 | 【消化器系】 腸内のガス、腹部膨満感の緩和、食欲を出させ、消化を促進させ、吸収を高 める。食欲不振症、悪心、便秘、嘔吐、腹痛、潰瘍、胃酸過多 【精神系】 不安感、軽い抑うつ、不眠症、頭痛やIBS等ストレス性の問題を軽減。ストレスからの回復力を高める。 【呼吸器系】 うっ血除去、去痰、気管支けいれんを予防:喘息と鼻炎に有効、真菌に有効、咳、風邪、発熱、喉の痛み、インフルエンザに用いられる。 【免疫系】 抗炎症作用:プロストグランジン産生を抑える。花粉症や鼻炎等のアレルギーに用いられる。虫下し:腸内病原菌やガンジダ菌に有効。 【泌尿器系】 排尿障害、膀胱炎、尿路感染症の緩和、利尿効果による毒素を除去する。 【内分泌系】 血糖、悪玉コレステロール、トリグリセリド(中性脂肪)値を下げる。 引用元 プロフェショナルハーブ療法(発行元 ガイアブックス) |
禁忌 | シソ科の植物にアレルギーがある人、敏感な人は使用を避けた方が良い。 ・低血糖や糖尿病の薬を服用している患者 ・出血障害のある者、抗凝結・抗血小板の薬品を服用している患者 ・妊娠・授乳中の女性 |
副作用 | ヒトを対象とした臨床試験による否定的な副作用は報告されていません。 ただし、授乳中、妊娠中、または妊娠予定の場合は、ホーリーバジルを避けてください。動物研究では、ホーリーバジルが受胎能に影響を与え、子宮収縮を刺激するかもしれないことが懸念されています。 出典)https://www.hindawi.com/journals/ecam/2017/9217567/ |
毒性 | ホーリー・バジルの使用に対する毒性の報告は現在のところありません。 出典)https://www.theayurvedaexperience.com/blog/tulsi-benefits-holy-basil/ |
安全性 | 米国食品医薬品局(FDA)による合格証を得ていることから、人にとって安全です。 |