リンデンフラワー

学名Tilla europaea
英名Lime tree flower, Linden flower
和名西洋ボダイジュ、西洋シナノ木
別名ティリヤ、ライムフラワー
科・属名シナノキ科・シナノキ属
用部花部・葉部

概要

高さ830mを超すリンデンの葉は鎮静、発汗、利尿の3つの働きがあることからヨーロッパの植物療法では古くから高血圧や不眠、それに風邪やインフルエンザに用いられてきました。ファルネソールをはじめとするリンデンの精油成分が放つ甘い芳香は不安や興奮を鎮め、心身の緊張を和らげます。この目的ではオレンジフラワーとのブレンドが有名でハーブティーや入浴剤で処方されます。またリンデンはフラボノイドとフェノール化合物を含む発汗ハーブとしてエルダーフラワーと共に重要です。ドイツでは小児科で風邪のひきはじめにリンデン4に対してペパーミント1の割合でブレンドしたハーブティーが処方されます。
英国ハーブ薬局方では鎮静、鎮痙、発汗、降圧それにエモリオント(柔軟化)作用と緩和な収れん作用が報告され、適応症として上気道カタルや風邪、高血圧、不眠などが挙げられ、ドイツのコミッションEモノグラフ(説明:欧米でのメディカルハーブは基本的に国によって管理されて「ハーブ薬局法」という専門法律にて医薬品(医師の処方を要するもの)とそれ以外の健康食品とに分けられ所轄の専門部署で管理されています。ドイツなどは保険の適用もあるほどです。中でも世界的に権威をもつ、ドイツの「コミッションE」と呼ばれる組織があります。モノグラフとはある一つの問題に関する研究を記した論文をいいます。)
では、風邪やそれに伴う咳への適用が認められています。

含有成分フランボノイド配糖体1%(ルチン、ヒペロシド、ティリロシド)粘液質3~10%(アラビノガラクタンなど)、タンニン2%、フェノール酸(カフェ酸、クロロゲン酸)、精油0.02%(ファルネソールなど)、へスぺリジン(別名 ビタミンP)、クマリン、バニリン
作用発汗、利尿、鎮静、鎮痙、保湿(外用)、緩和
適応ボダイジュの葉は神経系の緊張を和らげる働きがあることで知られています。また、動脈硬化症や高血圧の薬としても評価されています。動脈硬化や神経が緊張して血圧が上がる場合の治療の特効薬になります。弛緩作用は循環器系全体への効果とあいまって、ある種の片頭痛を治療する効果もあります。また、弛緩作用に伴われた発汗作用がありますので、熱っぽい風邪や流感にも働き掛けます。
神経性緊張や心身の疲労およびそれに伴う不眠、風邪および風邪による咳、上気道カタル、ストレス性の高血圧、不安、神経性の片頭痛、浮腫(むくみ)、水分滞留
禁忌知られていない
副作用知られていない
相互作用知られていない
安全性メディカルハーブ安全性ハンドブックでは、
クラス1・・・適切な使用において安全
補足アメリカにおいては、規制によりアルコール飲用にのみ、香料としての使用が認められている
Office of the Federal Register, publ.1994. Code of federal Regulasion 21:Food and Drugs. Washington:US. Gverment Printing Office