フラボノイドとポリフェノールについての説明

概要

フラボノイドとは、植物に存在する水溶性の色素、苦味、辛味成分でありポリフェノールのひとつです。ポリフェノール(多価フェノールといいます。)とは,同一分子内に2個以上のフェノール性水酸基(ベンゼン環,ナフタリン環などの芳香族環に結合した水酸基)をもつ化合物の総称です。
語源は、フラボノイドは黄色の色素があることから、ラテン語の黄色(Flavus)からきています。フラボノイドは種類によって特徴や作用が異なりますが、多くが強力な抗酸化作用を持っております。
植物界(メディカルハーブも含む)には、以下に示すような多くの種類のポリフェノールが広く存在しています。

ポリフェノールとフラボノイドの位置づけ

フラボノイドの効能

フラボノイドは、あらゆる植物に含まれ、抗酸化作用を発揮します。
フラボノイドは、老化予防、動脈硬化の予防、心筋梗塞の予防、ウイルス感染症の予防、ガンの予防などに効果があるとされています。
フラボノイドとは、植物に含まれる色素の総称で、主に植物の花、葉、根、茎、果実などの表皮細胞に含まれ、その数は2000種類とも4000種類とも言われています。

※ビタミンPはフラボノイドの一種で代表的な物質としてルチン、ヘスペリジン、エリオシトリンなどがあります。

フラボノイドは主に、大豆に含まれているイソフラボン類、ベリー系の果実に含まれているアントシアニン類、お茶に含まれるカテキン類に分類されます。
また、フラボノイドの化合物に、赤ワインやぶどうに含まれているポリフェノールがあります。
フラボノイドは、身体の酸化を防ぐ抗酸化の働きがあり、あらゆる病気の要因でもある活性酸素を抑制し、免疫機能を向上させ、滋養・自然治癒力を強化する効果があると言われています。
その他、コレステロールの減少、血液の循環を良くするなどの効果もあると言われています。
また、主にビタミンCを助ける働きがあるため、フラボノイドが不足すると、毛細血管が弱くなり、出血しやすくなったり、免疫力が低下するため、風邪を引きやすくなります。
フラボノイドは1種類にかたよって摂るよりも、多種類を組み合わせたほうが効果的といわれています。

フラボノイド類の効果まとめ(web情報)

安息香酸、エラグタンニン、カテコール、カルコン、カルコナリン、カルコナリンゲニ、ヒドロキノン

  • 動脈硬化などの生活習慣病(メタボリックシンドローム)
  • 抗ストレス
  • 抗酸化作用
  • 抗菌作用
  • 血行促進(冷え性の改善)
  • 血管強化
  • 血液サラサラ(ケルセチンなど)
  • ガン(癌)予防
  • 抗アレルギー作用

安全性研究ニュース 第33号

  • フラボノイドが不足した場合
    不足した場合の報告はないようです。

7種のハーブに含有しているフラボノイド

7種のハーブのうち、5種類のハーブに下表に示したフラボノイドが含まれている。

ハーブ名フラボノイドの種類
タイムアビゲニン、ルテオリン
エリカクエルセチン
マテケルセチン、ルチンとケンフェロール
リンデンフラワールチン、ヒペロシド、ティリロシド
ユーカリクエルセチン