ユーカリ

学名Eucalypyus globulus
英名Eucalypyus globulus, Blue gum
別名タスマニアンブルーガム
生薬名アンヨウ(桉葉)
科・属名フトモモ科・ユ-カリ属
用部葉部

概要

ユーカリはオーストラリアやタスマニアに生育する高木で、古くから先住民のアポリジニによって用いられてきた歴史があります。ユーカリ属は、オーストラリアの樹木の大半を占め、種類は680種類を超える。オーストラリア原産だが、一部は北に広がってマレーシアやフィリピンまで達している。中には140m近くになる種類もあり世界一の高木のようです。
そのうち「Eucalypyus globulus」はユーカリの代表と言える種である。ユーカリの葉は精油を1.0~3.5%、タンニンを最大で11%まで含み、抗菌作用、去痰作用、弱い鎮痙作用をもつためドイツやフランスでは上気道カタルののどの炎症にハーブティーとして内服し、概要ではチンキ剤を中耳炎などに用います。ただしハーブティーは消化器に刺激があるため長期連用は控えます。ユーカリの精油は抗菌作用や抗ダニ作用が強く、気管支炎や花粉症のカタル症状、風邪の頭痛などに蒸気吸入で用いられます。また精油は経皮吸収されるためチンキ剤や軟膏剤、アロマテラピーマッサージオイルとしてリウマチなど外用で用いられます。精油を治療で用いる場合は1,8-シオネールを70%以上含有するものを使用します。また2歳以下の幼児への精油の使用は控え、蒸気吸入を行いたいときにはユーカリの葉を細断し、熱湯をかけて立ち上がる蒸気をひと呼吸置いた後に吸入させます。

含有成分精油1.0~3.5%(1,8-シオネールなど)、タンニン11%まで、フラボノイド、タンニン
作用去痰(粘液溶解・分泌促進)、抗菌、浄化
適応風邪、気管支炎、花粉症、頭痛、喘息、肺気
禁忌過剰投与でむかつき、吐き気の発現の可能性
相互作用知られていない
安全性メディカルハーブ安全性ハンドブックでは、
クラス2d・・・胃腸および胆道の炎症性疾患と重症の肝臓疾患には禁忌。
乳幼児には本製剤を顔面とくに鼻まわりに塗布してはならない。