生活習慣病とは

生活習慣病について

「厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト」によれば、生活習慣が原因で起こる疾患の総称を生活習慣病と言い重篤な疾患の要因となる、とあります。

食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称となっています。日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。

生活習慣病は、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものですが、これは個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるといわれています。
健康づくりにおいて肥満の予防は重要な位置づけを持ち、肥満度の判定にはBMI(Body Mass Index)が用いられますが、同じBMIでもどこに脂肪がついているかで健康への危険性は大きく異なります。

肥満のタイプは「内臓脂肪型肥満」と「皮下脂肪型肥満」に分けられ、前者の方が生活習慣病を発症するリスクが高くなります。肥満の予防には食生活の見直しと併せて継続的に運動を取り入れることにより更に効果が期待できる、と言われています。

BMIと合併症率

男女ともBMI≒22が、疾病合併率が最も低いことが分かります。

BMIと肥満の判定

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

BMI判 定
<18.5低体重
≧18.5~25>普通体重
≧25~30>肥満1度
≧30~35>肥満2度
≧35~40>肥満3度
≧40肥満4度

BMI≒22の最適値を維持させることが重要

内臓脂肪について

「健康日本21」では、2008年に新たに内臓脂肪蓄積を基盤とした複合リスク病態であるメタボリックシンドロームおよびその予備群を2015年までに25%減少する目標が追加され、より強力な生活習慣病撲滅対策として特定健診・特定保健指導が進められています。

内臓脂肪量は、健康診断や一般家庭でも毎日簡単に測定できる方法(指標)が求められ、検討の結果、腹囲測定がCTの代用となっています。内臓脂肪面積100cm2にほぼ相当する腹囲(男性85cm、女性90cm)がメタボリックシンドロームにおける腹囲の基準です。

肥満の合併症

肥満により、脂質異常、高血圧、高血糖などの合併症が発症

腹囲を基準値以内に維持させることが重要
腹囲基準 男性:85cm以下 女性:90cm以下

動脈硬化の簡易評価方法

動脈硬化は自覚症状も少なく、病院の検査数値などでもわかりづらいことが知られています。メタボリックシンドローム予備軍になると、 血管が早く老化してしまうことも分かっています。一度、計算してみてください。
動脈硬化進行度=血管年齢(正確な血管年齢は医療機関で測定して下さい。)

  • 細い血管が動脈硬化の可能性
    下の血圧+(上の血圧-下の血圧)÷3=平均血圧(90以上は要注意)
  • 太い血管が動脈硬化の可能性
    上の血圧-下の血圧=脈圧(60以上は要注意)